早朝より出発し、飛行機を乗り継いでここプノンペンに4時30分過ぎ(現地時間・時差2時間)に着きました。一休みして、夕食会場へ。
「来たね、来たね」小山内前会長が我々一行を迎えてくださった。私には「とうとう贈呈式に漕ぎつけたね」の意味もあったかと思えた。前会長の長年のカンボジア支援の趣旨に賛同し、我々も微力ながら活動を始めたことを、市民の皆様始め多くの方のご協力で達成できた思いがありました。乾杯後自己紹介し、総勢23名(翌日合流の後発組を加え25名)は、初のカンボジアの夜に沸きました。
翌日プノンペン市内の観光と見学、王宮やマーケットを見た後、ポルポトの強制収容所へ…そこは悲惨でした。それから、前会長が10年前から運営している養護施設「幸せの子供の家」へ。就学前から大学生まで、子供が大勢おりました。内戦の影響で親がなくゴミ山で浮浪していた子供や、親がいても事情で育てられない子供たちを(戦後の我が国のようです)、男女別棟に寄宿させて学校に通わせたり職業訓練をしたりしているとのこと。現在、高校・大学に通っている方も何人かいるようです。子供たちは小山内前会長を「ばあば」と呼び慕っていました。歓迎を受け、お土産を渡した後、中島副会長が音頭を取り歌い踊って、人懐っこい子供たちと楽しいひと時を過ごしました。名残を惜しんで継ぎへ出発しました。
さて翌朝、7:30の開始期に合わせるためにホテルを5:15に出発。大型バスが入れないので2台の小型バスに分乗して、約100キロの道をかなりのスピードでプレイベンに向けて走った。高い建物がなく、目の前の田畑に昇った日の出が美しかったです。途中のガソリンスタンドで小休止。一行のほとんどが、初めてのカンボジア式トイレを経験して、大変な話題になりました。口々に、学校のトイレも同じかな等、想像をしていました。
出発して約2時間後、大きな青いテントが張られていたその右手に「見えた!」新しいベージュ色の建物…。テント張りの下には、小さな子供や大人でいっぱいでした。バスは回りこんで中心へ。セレモニー会場の横の校舎は、屋根の下に「熱海さくら学校」と書いてありました。その横の建物がトイレらしい。色の黒い小さな子供が大勢で教室からこちらをみていました。時間が迫っている様子ですぐ席に着くように言われ、一息つく間も無く開式。僧侶の読経、出席者の紹介、国歌斉唱、私はその間もキョロキョロ周囲をうかがっていました。早くから待っていた子供は行儀が良く、静かにしていました。
地元の偉い方の挨拶の後、熱海青年会議所の藤田理事長が熱海の先頭を切って、通訳を交えて祝辞を述べられました。続いて市長さんが「勉強して立派な国にしてください」と。竹内会長は英語で力を入れて話されました。そして小山内前会長は「大切に、きれいに使ってください」と挨拶されていました。それからが長かったです。大使館の方、現地の教育省の次官と、通訳が入り挨拶が延々と続きました。終わりに子供たちの誓いの言葉があり、やっとテープカットになりました。私も終わりのほうで、テープカットを少しだけやらせていただきました。
教室に入り、持参してきたお土産を生徒・児童に配りました。机の上に熱海の生徒が折った鶴が置かれるのを見て、つぶれた鶴を膨らましなおしていたら、尾を上げたり下げたりする方法を教えている仲間もいました。真新しい教室で笑顔の子供たちを見て、この校舎・私達の努力の塊は、おそらく熱海市で初めての市民一体の国際支援だろうと思い、感動しました。建物のベージュ色は、幸せの色だそうです。校舎を入れて全員で記念撮影をしました。代表者で記念植樹が行なわれるのを一歩後ろで見ていましたが、桜に類似の花木だというのですが、こんな土で育つかどうか心配でした。
スタッフのワンコイン運動からスタートした支援事業でしたが、市民の皆様にご賛同とご理解をいただき、大きな力で支えられました。集大成としての贈呈式を終えることができ、ご協力いただいた皆様に感謝でいっぱいです。次の場所へ移動のためゆっくりもできず、熱海さくら学校を出発しました。これからの支援活動について皆で話し合わなければなりませんが、何年かの後また訪れたいと思います。
土屋 都
今回のカンボジア訪問の機会に恵まれて、とても貴重な体験でした。12/18、訪れたプノンペンの「幸せの子供の家」の印象が強い。通訳を通じた挨拶のあと、小山内先生の周りには子供たちが集まって本当に嬉しそうな顔をしていました。先生もお元気で楽しそうでした。小山内先生は子供たちのお母さんです。それほど慕われているのです。私達の周りにも、恥ずかしそうに寄ってきて、小さな子供は膝に乗ったり、ゲームをしたり歌ったり、カンボジアの踊りを見せてくれたり、彼らの瞳の輝きは忘れられません。あの笑顔に私は幸せな感動を与えてもらいました。
12/19はプノンペンから移動して、プレイベンのメーボン小学校の式典に参加しました。校舎の壁に「熱海さくら学校」と書いてあり感激でした。僧侶の読経から始まった式はとても盛大でした。そのあと教室に入り、子供たちに折り紙や鉛筆等を渡し、写真を撮ったり折鶴を膨らましたり楽しみました。どの子供も可愛かった。
校庭に「カンボジアの桜」を植えました。この花が咲く頃にまた来られるといいなと思いました。帰りにはきれいなスカーフを私達全員の首に巻いてくれました。これからこの子供たちが少しでも良い環境で勉強できるよう、支援できればと思いました。現地でお世話していただいたJHPの皆様ありがとうございました。
大野信子
「カンボジアの子供」
カンボジアでは子供の人数が多く学校が不足しているため、午前、午後の2部制となっている。
メーボン小学校(愛称 あたみ桜学校)では宿題は無く、子供たちは家に帰ったら、女の子は家事、男の子は小さな弟妹の面倒をみるとの事。皆、学校は楽しい!好きだ!と答える。しかし、街では大人に交じって大勢の子供が物売りをしている。たどたどしい日本語で「3つ1ドル。」などと。
学校に通える子。物売りをしなくては生きていけない子。学校に通える環境にありながら、学校に行かない、行かれない日本の子、同じ子供でありながらこの差に胸が痛む。ただ、車窓から裸足の子供が元気にサッカーボールを蹴っている姿を目にした時はなぜかホッとした。
井沢頼子